【カブールIPS=匿名】
カテラさん(仮名)は幼い頃から、大学で医学を学び、医師になることを夢見ていた。
「白衣を着た医師を見るたびに、いつか私も同じような白衣を着て、人びとのために働きたいと思っていました。」と、彼女は振り返る。
年月を重ねるにつれ、その夢に一歩ずつ近づいているように感じていた。少なくとも5年前、タリバンがアフガニスタンで再び権力を掌握し、彼女の生涯の夢を打ち砕くまではそうだった。

カテラさんはこう語る。「学校を卒業したら、大学入試を受けるはずでした。そのために、万全を期して準備していました。ところが不幸にも、タリバンがアフガニスタンで権力を握り、すべてがひっくり返ってしまいました。彼らが最初に行ったことは、少女や女性から教育を奪うことでした。」
「その瞬間、子どもの頃から抱いてきた夢がすべて塵になってしまったように感じました。疲れ果て、希望を失い、人生が急停止してしまったようでした。教育を奪われるということは、真っ暗闇の中で生きることを強いられることなのです。」と彼女は言う。
26歳のカテラさんは、バダフシャン州の遠隔地の村で、両親、2人の姉妹、2人の兄弟と暮らしている。教育を続けられないと悟ったとき、彼女は深い失意に陥った。
「日がたつにつれて、心の状態は悪くなる一方でした。憂うつ、疲労感、苦しさは日ごとに深まっていきました。タリバンは女性への制限を次々と強化し、ついには私たちは自由に移動することすら許されなくなりました。私は少しずつ、生きる希望を失っていったのです。」
しかし突然、地平線の先に一筋の光が差した。ある日、かつての同級生から電話がかかってきた。女性向けに設けられたオンライン大学課程で学べる可能性があるという知らせだった。

経済学者のアブドゥル・ファリド・サランギ氏は、2022年にオンライン・ザン大学を創設した。現在は国外から同大学の運営責任者を務めている。このプロジェクトは、教育を奪われた少女たちを支援することを目的としている。サランギ氏にとって、教育を提供することは責務である。教育を受けた女性なしに、アフガニスタンの発展はあり得ないからだ。
カテラさんはすぐにオンライン大学の心理学課程に出願し、入学を認められた。
しかし、彼女の村ではインターネット接続が悪く、学業を続けるためには都市部に住む姉のもとへ移らなければならなかった。
カテラさんは現在、第4学期で学んでいる。教員はアフガニスタン国内のほか、国外からも参加しており、授業の質は専門的だと彼女は語る。

カテラさんにとって、オンライン大学は単なる学びの場ではない。彼女はそれを「暗闇の中の光」だと表現する。
とはいえ、オンラインで学ぶことに困難がないわけではない。インターネット接続は不安定で、費用も高い。カテラさんの母親は、彼女の費用を賄うため、村で牛乳を売っている。
「オンライン・ザン大学は、私を深い絶望感から救い出し、もう一度、人生に意味を与えてくれました。」とカテラさんは語る。授業は夜に行われ、彼女は家族の多くと離れ、都市部の姉の家で暮らさなければならない。それでも、彼女はそのすべてに価値があると言う。
サランギ氏は、このプロジェクトを始めた動機をこう説明する。
「大学を設立した目的は、教育を奪われた少女たちを支援することでした。学校や大学が閉鎖されると、何千人もの少女たちから希望と意欲が失われました。この状況が続けば、一世代全体が失われ、社会は深刻な危機に直面すると分かっていました。」
「私にとって、これは人間としての責任でした。」と、モスクワ国際大学で金融経済学を学んだサランギ氏は締めくくる。
オンライン・ザン大学は、小さな一歩から始まった。予算もなく、組織的な支援もなかった。サランギ氏は同僚や教授らに協力を呼びかけ、その多くがボランティアとして参加した。活動は次第に広がっていった。

現在、同大学には複数の学部があり、アフガニスタン国内外の数百人の教員と事務スタッフがいる。ほぼ無償で、何万人もの女性に教育を提供している。
授業は、多くの教員が日中は別の仕事に従事しているため、夜に行われることが多い。対面形式の授業が難しい場合には、講義を録画し、その動画を配信している。
授業は夜に行われるが、カテラさんは懸命に学び、欠席しないよう努めているという。
「家事と、教授たちから課されるウェビナーの準備を両立させています。正直なところ、昼も夜も、どう過ぎていくのか分からないほどです。でも時間がたつにつれ、かつて抱えていた不安や否定的な考えはすべて薄れていきました。今は、自分の明るい未来を思い描きながら、夢と希望を持って前に進んでいます。」と、カテラさんはうれしそうに語った。(原文へ)
INPS Japan/IPS
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