SDGsGoal13(気候変動に具体的な対策を)ナイジェリア南部で過去10年で最悪の洪水が発生し600人が死亡

ナイジェリア南部で過去10年で最悪の洪水が発生し600人が死亡

【ニューヨーク/アブジャIDN=リサ・ヴィヴェス

ナイジェリア南部と沿岸部の州で発生した洪水により、600人以上の命が奪われ、140万人が避難し、道路や農地が甚大な被害を受けた。当局は、この状況が11月まで続く可能性があると警告している。

ナイジェリアの36州のうち31州が、この10年で最悪を報じられている洪水の被害を受け、インフラや約20万戸の家屋が一部または全部が破壊された。

Map of Nigeria
Map of Nigeria

この国独特の勾配のある塗装された金属屋根は、食糧や燃料を満載した車やトラックと同様に、ほぼ完全に浸水している。

ナイジェリアのサディヤ・ウマル・ファルーク人道問題担当大臣は、この災害の多くは政府の無策が原因であると非難した。

「2022年の洪水について十分な警告と情報があったのに、州、地方政府、地域コミュニティーは耳を貸さなかったようだ。」とツイッターに書き込んだ。

「氾濫原に住む人々を高台に避難させ、さらなる洪水に備えるよう、各州政府、地方自治体議会、地域コミュニティーに呼びかけている。」とファロウク大臣は語った。

ナイジェリア南部に位置するバイエルサ州では、終わりの見えない洪水が大惨事を引き起こしている。

ナイジェリアの通信社(NAN)によると、数千人の住民が避難したこの洪水は、同州を担当する電力会社に公共電源の停止を強い、ほとんどの変圧器が水没してしまったという。

SDGs Goal No. 13
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ナイジェリアでは毎年、特に沿岸部で洪水が発生している。当局は、隣国カメルーンのラグド・ダムからの余剰水の放出と、異常な降雨がこの災害の原因であるとしている。

「水位は憂慮すべきレベルまで上昇している。」と、ナイジェリア南部バイエルサ州の州都イエナゴアからレポートしたアルジャジーラのアーメッド・イドリス氏は語った。「水の流れの激しさも増しています。上流からの洪水がこちらに流れ続けています。」と語った。

環境保護論者によれば、ナイジェリアの温室効果ガス排出量は世界の1%未満だが、気候変動、暑さ、干ばつ、砂漠化の急激な増加、洪水の被害は不釣り合いなほど大きい。同国は、世界で最も気候変動の影響を受けやすい国のトップ10に入っている。


Adenike Oladosu presenting the opening speech at the 2020 Elevate Festival photo by Elevate Festival

12年以上前、世界の富裕国は、2020年から2025年まで毎年1000億ドルを気候変動ファイナンス(気候変動の影響を最も受ける低所得国の適応を支援する資金)として提供することを約束した。しかし、彼らはその約束を破り、現在約束した資金は2023年まで提供されない可能性が高い、と述べている。しかし、気候の危機は今、パキスタンからスーダンまでの国々を荒廃させている。

偶然にも、11月6日から18日まで、エジプトのリゾート地シャルムエルシェイクで、国連気候変動会議、通称COP27が開催される。この会議に先立ち、オラドス・アデニケさんなどの気候活動家は、ナイジェリアの気候危機に対処するための気候資金の提供を求める声を強めている。

「ナイジェリアで進行中の気候危機(洪水)は、何百万人もの人々の生活を破壊し被害総額は数十億ドルに相当します。これは国全体の食糧安全保障を脅かすものです。気候危機は、私たちが迅速に行動しなければ、次のパンデミックとなるのです。」と、オラドスさんは語った。(原文へ

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