INPS Japan/ IPS UN Bureau Reportトランプ氏の終末論的言辞は核による殲滅を想起させる

トランプ氏の終末論的言辞は核による殲滅を想起させる

ニューヨークIPS=アロン・ベンメイアー

トランプ氏が4月7日、トゥルース・ソーシャルに投稿した内容の深刻な含意は、いくら強調してもしすぎることはない。彼は、イランとの合意が成立しなければ「今夜、一つの文明が滅び、二度と戻ることはない」と述べた。こうした断罪されるべき発言は、脅しを実行するために「大量破壊兵器」、すなわち核兵器の使用も辞さない姿勢を示唆している。|英語版

言うまでもなく、通常兵器だけでイランのような広大な国を破壊し、人口9500万人を殲滅することはできない。トランプ氏が実際にその脅しを実行する可能性は低かったとしても、この発言はイラン国内でも国際社会の多くでも、深刻に受け止められた。

トランプ氏の脅迫に対する国際的な怒り

Pope Leo XIV during a meeting with the media on May 12, 2025 By Edgar Beltrán, The Pillar, CC BY-SA 4.0,
Pope Leo XIV during a meeting with the media on May 12, 2025 By Edgar Beltrán, The Pillar, CC BY-SA 4.0,

トランプ氏の常軌を逸した発言は、テヘランからバチカン、さらには国際人権団体に至るまで、異例の非難の波を引き起こした。

アムネスティ・インターナショナルの事務総長は、トランプ氏の投稿を「終末論的な脅迫」と非難し、「一つの文明全体」を終わらせるという発言は、「人命に対する驚くべき残虐性と軽視」を露呈するものであり、残虐犯罪を防ぐため、国際社会は緊急に行動すべきだと警告した。

教皇レオ14世は、この言葉を「到底容認できない」と述べた。英国のスターマー首相もトランプ氏の脅迫を非難し、「私なら決して使わない言葉だ。英国の価値観と原則に基づいてこの問題に向き合っているからだ」と述べた。

こうした数々の反応は、トランプ氏の言辞が単なる大言壮語としてではなく、国際法の基本規範を踏みにじるジェノサイド的脅迫として受け止められていることを示している。

トランプ氏の発言に対するイラン当局者の反応

在パキスタン・イラン大使館は、アレクサンドロス大王やモンゴルの侵攻を生き延びた文化をトランプ氏が消し去れるという考えを嘲笑し、文明は「一夜にして生まれるものではなく、一夜にして死に絶えるものでもない」と強調した。

トランプ氏がイラン人を「石器時代に戻す」と誓い、「一つの文明全体が死に絶える」と述べたことは、テヘランでは単なる暴言として受け止められていない。イラン指導部は、この言葉を戦争犯罪を実行する意図を公然と認めたものと見なし、すでにワシントンとの存亡をかけた対立の物語の中に位置づけている。

革命防衛隊にとって、「石器時代」という脅しは格好の宣伝材料となる。それは、米国が単にイラン体制に反対しているだけでなく、イラン国民全体を消し去ることを望んでいる証拠だと主張できるからである。

Map of Iran
Map of Iran

イスラム革命防衛隊の反応は、怯えるどころか挑戦的だった。同隊は「より強力で、より広範で、より破壊的な」報復を約束し、米国がいかなる形で緊張を高めても、それに相応する対応を取ると示唆した。

確かに、イラン指導者の多くは、トランプ氏の投稿を、実行できもしない核による殲滅をちらつかせる、追い詰められた瀬戸際戦術―校庭のいじめっ子の虚勢―と見ている。この解釈は国内の不安を和らげるかもしれないが、同時にテヘランに対し、彼のはったりを試してみようという誘惑を与え、誤算の危険を高める可能性もある。

いずれにせよ、トランプ氏はイランの支配者たちに、こうした終末論的圧力のもとでワシントンから引き出したいかなる譲歩も、降伏ではないと主張する機会を与えてしまった。それでも、千年を超えるイランの歴史は、豊かな文明を誇るこの誇り高き人々が、いかなる脅迫にも屈しないことを物語っている。

イラン国民の反応

トランプ氏が「イランを極めて激しく攻撃する」と約束したことは、すでに疲弊した社会に対する心理戦としても機能している。それは、長年にわたる制裁、経済崩壊、抑圧の上に、物理的破壊の恐怖を重ねるものだ。

多くのイラン人、とりわけ親世代や高齢者にとって、米国大統領が「一つの文明全体が今夜、死に絶える」と平然と警告するのを耳にすることは、抽象的な地政学を、自分たちが具体的に想像し、実感できる身近な恐怖へと変えてしまう。電力を失った病院、食料も水もない子どもたち、飢え死にする人々、廃墟と化した都市――そうした光景である。

このことは、彼らの不安と懸念を深め、ジェノサイド的な口調を強める狂気の権威主義者の決定によって、自分たちが集団的に罰せられているという感覚を強める。体制を嫌悪するイラン人でさえ、この脅迫を3000年の歴史をもつ文化への攻撃と見なす。彼らは国旗のもとに結集するだろう。なぜなら、トランプ氏自身が示した代替案は、文明の消滅であり、その闘いの中で自分たちの命が消耗品として扱われていると受け止めるからだ。

イラン国内の街頭でも、ディアスポラの間でも、トランプ氏の言辞が、恐怖、怒り、軽蔑が入り混じった不安定な反応を引き起こしていることがうかがえる。そして、その感情は体制によって容易に武器化され得る。一部のイラン人にとって、「文明」が死に絶えるという言葉は、苛烈な制裁と戦争によって刻まれた心の傷を再び開き、米国の脅迫を比喩ではなく、恐ろしく現実的なものに感じさせる。

また別の人々にとって、それは米国より数千年も古い文化に対する耐えがたい侮辱であり、国民的誇りを強め、聖職者支配に批判的な人々の間にさえ支持を生み出すものとなる。

米国の権力を指揮する適格性

Nuclear weapon test Bravo (yield 15 Mt) on Bikini Atoll. The test was part of the Operation Castle. The Bravo event was an experimental thermonuclear device surface event. Credit: Wikimedia Commons.
Nuclear weapon test Bravo (yield 15 Mt) on Bikini Atoll. The test was part of the Operation Castle. The Bravo event was an experimental thermonuclear device surface event. Credit: Wikimedia Commons.

こうしたイラン側の反応は、米国内政治にも跳ね返る。海外でジェノサイド的、常軌を逸した、あるいは明らかに正気を欠いたものと解釈される脅しを発する大統領は、決意を示しているのではなく、不安定さと戦略的一貫性の欠如を世界にさらしているにすぎないからである。

それは必然的に抑止力を損ない、イランに対して、動員のための材料と、必要とあれば緊張を高める口実の双方を与えることになる。

国内では、制御不能な人物という印象が、米国の権力を指揮するトランプ氏の精神的適格性をめぐる、すでに激しい議論に直結している。彼の終末論的言辞は道徳的に忌まわしいだけでなく、実務上も考えられないものだと主張する批判者たちに、格好の材料を与えている。

国内では、制御不能な人物という印象が、米国の権力を指揮するトランプ氏の精神的適格性をめぐる、すでに激しい議論に直結している。彼の終末論的言辞は道徳的に忌まわしいだけでなく、実務上も考えられないものだと主張する批判者たちに、格好の材料を与えている。

その結果、一部の共和党員や国家安全保障を重視する保守派でさえ、「文明」を破壊すると気軽に口にし、核のボタンに指を置く最高司令官に、米国が最終的に依拠する判断力、規律、国家安全保障を委ねることができるのかと問い始めた。

その結果、一部の共和党員や国家安全保障を重視する保守派でさえ、「文明」を破壊すると気軽に口にし、核のボタンに指を置く最高司令官に、米国が最終的に依拠する判断力、規律、国家安全保障を委ねることができるのかと問い始めた。

米国大統領が、一つの文明全体が死に絶えると脅すとき、世界は耳を傾けなければならない。その脅しが必ずしも現実味をもつからではない。抑制のない言葉が国際社会の現実を形づくることの危険を露呈しているからである。

Apocalyptic rhetoric and nuclear threats cast a shadow over Iran, intensifying fears of war, annihilation, and the collapse of diplomacy. Image: INPS Japan

トランプ氏の言葉は、権力の座を離れた人物の癇癪ではない。それは、絶滅を外交手段として用い、劇場型の支配とむき出しの権力誇示のために文明そのものを賭ける世界観を反映している。

数百万人が命を落とすかもしれないというトランプ氏の宣言は、単に均衡を失った精神の妄言ではない。それは、世界最強の軍事力を指揮する人物の口から発せられたとき、言葉がいかに容易に平和を危険にさらし得るかを示す、身も凍るような証左である。

文明の死に言及する彼の姿勢は、政治的無謀さの域を超えている。それは道徳的崩壊を露呈するものであり、米国の権力と国際秩序に影響を及ぼす立場にある者として、彼が不気味なほど不適格であることを示している。

トランプ氏が受け入れない恥辱の水準など、もはや存在しないように見える。ある日には一つの文明全体を消し去り、9500万人のイラン人を殲滅すると脅す。その翌日には、AI生成画像の中で、自らを病人を癒やすイエス・キリストのような救世主として描く。これはトランプ氏にしかなし得ない冒涜であり、キリスト教の高貴で崇高な価値を貶め、自らの病んだ魂を満たそうとする行為にほかならない。

かつては虚勢として片づけられていたものを、いまこそ本質に即して認識しなければならない。すなわち、危険な虚偽と底なしの自尊心が結びつくとき、人類そのものが巻き添えとなるという警告である。世界は、狂人の物語が国家運営の言葉となることを許してはならない。

アロン・ベンメイアー博士は、国際関係論の名誉教授。直近ではニューヨーク大学グローバル・アフェアーズ・センターに所属し、国際交渉および中東研究に関する講義を担当した。

INPS Japan / IPS UN Bureau

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