SDGsGoal13(気候変動に具体的な対策を)盛り上がるマニフェストと痛快な回顧録:ウガンダ人活動家の新書

盛り上がるマニフェストと痛快な回顧録:ウガンダ人活動家の新書

【ニューヨークIDN=リサ・ヴィヴェス】

スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで講演をしようとしていたウガンダの若い気候変動活動家が、欧米のメディアから最後の屈辱を受けた。彼らは、白人の気候変動活動家の同僚と彼女を撮影する場面を演出し、最後のショットから彼女を切り取ってしまったのだ。

ヴァネッサ・ナカテは、「4人の白人活動家が写っている写真がウェブサイト上で使用され、自分は使用されていないのを見て、心を痛めました。人種差別という言葉の定義を理解したのは、生まれて初めてです。」と感情的なビデオ映像の中で言った。

AP通信はその後、ナカテに謝罪した。「今朝、ウガンダの気候変動活動家ヴァネッサ・ナカテを切り取った写真を掲載したことを遺憾に思います。」

しかし、この異様なスキャンダルはこれだけでは終わらなかった。

この事件により、ナカテはタイム誌の表紙を飾り、トレバー・ノアデモクラシーナウのエイミー・グッドマンなど多くの人々と共演し、幅広い注目を浴びるようになった。それから数日後、ナカテはTwitter、Facebook、Instagramのアカウントで10万人以上のフォロワーを獲得した。また、彼女のWikipediaのページを立ち上げた人も現れた。

グレタ・トゥーンベリをはじめとする3人の白人気候変動活動家が写った写真から切り取られたことは、ナカテにとって大きな痛手だったが、今ではこの経験が大きな原動力になっている。

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彼女のメッセージは簡潔で的を射ている。「アフリカは世界の炭素排出量のわずか3パーセントにすぎないが、アフリカの人々はすでに、気候危機が引き起こす最も残酷な影響のいくつかに苦しんでいる。多くのアフリカ人が命を落としているのです。」とナカテは語った。

「グローバル・サウスの国々は、グローバル・ノースと比較して気候変動の原因となっている責任は軽いが、その影響から最も苦しんでいる国々である。」

2018年から活動家であるナカテは、スウェーデンの活動家グレタ・トゥ―ンベリに触発されてウガンダで独自の気候変動運動を始め、2019年1月に気候危機への無策に反対する単独ストライキを開始した。

今、カナテは作家として、初めての著作「気候危機に対するアフリカからの新たな提言」を出版。この本では、気候危機がアフリカにどのような影響を及ぼしているか、また彼女が発言する際に直面した差別について指摘している。

レイチェル・コンラッドは、ウェブサイト「Social Justice Books」で、「『気候危機に対するアフリカからの新たな提言』は盛り上がるマニフェストであり、痛烈な回想録でもある。それは、レジリエンス、持続可能性、そして真の公平性に基づいた気候変動運動のための新しいビジョンを提示している。」と記している。(原文へ

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