ニュース|イラン|ロウハニ師は湾岸諸国との関係修復をする必要がある

|イラン|ロウハニ師は湾岸諸国との関係修復をする必要がある


【アブダビWAM】

「14日に投票が行われたイラン大統領選挙では、反体制派や改革派政党の支持を受けた聖職者で穏健保守派のハサン・ロウハニ師(69歳:元最高安全保障委員会事務局長)が地滑り的勝利で当選した。これによって、イラン新政権は、アフマディネジャド前政権下で悪化した米国と近隣諸国との関係と修復する貴重な機会を得ることになるだろう。」とアラブ首長国連邦(UAE)の地元英字紙が報じた。

「選挙期間中、ロウハニ師は、モハンマド・ハタミ前政権で核開発問題をめぐる交渉の責任者として英仏独と交渉を進めた実績をもとに、米国およびサウジアラビアとの関係改善をはじめ制裁緩和に向けた建設的協議を進める必要性を訴えた。これは良いスタートであり、少なくともロウハニ師は、現在の(欧米や近隣諸国との)冷え切った関係は、イランにとってチャンスではなく問題だという点を理解していることを示している。」と、ガルフ・ニュース紙は6月15日付の論説の中で報じた。

行き詰まったイランの核開発疑惑を巡る対立を打開できるかどうかは、イランが核計画の内容について完全な形で透明性を確保すると提案できるかどうかにかかっている。しかし真の難題は、如何にして米国とイラン双方が勝利を宣言できるような出口を見出せるかであり、重い負担が両国の外交当局にのしかかっている。

とはいえ、米国も国際社会も イランが核技術の平和利用を進める権利を否定していないことから、もしイランが国際社会に対して、濃縮プログラムはあくまでも核の平和利用の一環であり、濃縮レベルも原発用途に必要なレベルを決して超えることはないという点を証明することができれば、行き詰まりを打開することは可能である。

「ロウハニ師は、アラブ諸国に対して、マフムード・アフマディネジャド前政権からの方針転換を示して関係修復を図る必要がある。」とガルフ・ニュース紙は報じた。(原文へ

翻訳=IPS Japan

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