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尾崎を学ぶ伊勢と九州の学生さんたち(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)

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【東京IDN=石田尊昭】

毎年、伊勢の咢堂記念館で開催されている「尾崎咢堂生誕祭」。今年は12月8日に開催されました。主催は、2019年に25周年を迎えるNPO法人咢堂香風です。同団体は1994年に、前身となる「咢風会・香風」として発足しました。

咢堂香風は、尾崎行雄の業績と咢堂精神の普及に向け、伊勢を中心に積極的に活動しています。生誕祭をはじめ、小中学生を対象とした「咢堂読書感想文コンクール」「さくらの写生コンクール」といった青少年育成事業、また、「花みずきの女王」選出や「全米さくらの女王」の伊勢招聘、そして「全米さくら祭り」への参加といった国際交流事業など、土井孝子理事長を中心に様々な事業を展開しています。

去る8日の咢堂生誕祭では、読書感想文コンクールの授賞式が行われ、優秀者に市長賞、議長賞、教育委員会賞、尾崎記念財団賞などが授与されました。

また、受賞した子供たちと、地元の地方議会議員の皆さんが輪になって「地域の未来について語り合う」という企画も、例年に引き続き行われ、大変好評でした。

この生誕祭に、ここ数年お招き頂き、小中学生(と親御さんたち)を対象に講演をさせて頂いています。今回は「尾崎行雄の信念と生き方に学ぶ」という演題でお話ししました。

お上任せ・他人任せにせず、この国・社会がどうあるべきかを自分の頭でしっかりと考える――当事者としての自覚・責任を持つことの大切さを有権者に厳しく訴え続けた尾崎。その尾崎が残した「人生の本舞台は常に将来に在り」という言葉――私利私欲ではなく、世のため人のためという思いで行動し続けた尾崎の生き方に学んでこそ、この言葉は意義を増し、われわれにより大きな力を与えてくれる。そんなお話をさせて頂きました。

例年、伊勢に一泊して、翌朝東京に帰るのですが、今回はそのままトンボ返り。

翌9日の朝、憲政記念館で、「バッカーズ九州寺子屋」の小中学生の皆さんに、尾崎の生き方、一票の価値、民主主義の精神についてお話しさせて頂きました。

バッカーズ寺子屋は、10歳から15歳の小中学生が、企業訪問、体験学習、セミナー・合宿等を行い、人としての生き方を学び、「志」を養うことを目的としています。

12月8日と9日、それぞれ伊勢と九州の小中学生の皆さんに尾崎の話をさせて頂いたわけですが、いずれの学生さんたちも最後まで真剣に聴いてくれて、その力強い眼差しに大変勇気づけられました。

Statue of Yukio Ozaki/ Ozaki Yukiop Memorial Foundation
Statue of Yukio Ozaki/ Ozaki Yukiop Memorial Foundation

今回、こうした機会を作って頂いた主催者の皆様に、改めて感謝申し上げます。

これからも、次代を担う若い皆さんに、尾崎の信念・生き方を伝えていきたいと思います!

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Japanese Parliamentarians Commemorate 160th Birth Anniversary of Ozaki Yukio

「世界と議会」2018年秋冬号(第581号)

特集:尾崎行雄と憲政史

■代表的議会人 ―記憶に留めたい六人の政治家たち/高橋大輔

■自由民権運動と海外留学 ―尾崎行雄を例として/高島笙

■尾崎行雄の思想と行動
 ―今の日本政治にどう生かすか/石田尊昭

特別寄稿
 大規模災害における地方行政と自衛隊との連携についての提言
 /盛田武

■INPS JAPAN
 UNウィメン(UN Women)
 ―女性に対する暴力とという予防可能な悲劇を終わらせる


■連載『尾崎行雄伝』
 第十一章 初期議会のころ

■財団だより

1961年創刊の「世界と議会では、国の内外を問わず、政治、経済、社会、教育などの問題を取り上げ、特に議会政治の在り方や、
日本と世界の将来像に鋭く迫ります。また、海外からの意見や有権者・政治家の声なども掲載しています。
最新号およびバックナンバーのお求めについては財団事務局までお問い合わせください。

|世界人権宣言70周年|青年フォーラム、人権の今日的意義を問う

【東京IDN=浅霧勝浩】

1948年12月10日に国連総会がパリで世界人権宣言を採択した際、第二次世界大戦の恐ろしい経験を踏まえた、人権の歴史において画期的な文書が作成された。

戦争が終わり国際連合が創設されると、国際社会は、第二次世界大戦のような残虐行為が二度と繰り返されることがないよう固く約束するとともに、史上初めて、基本的人権の普遍的保護を誓い合った。

UDHR 70 years Logo
UDHR 70 years Logo

世界人権宣言採択70周年を記念して、世界各地で多種多様な記念行事が行われた。そうしたなか、日本では12月9日に世界人権宣言70周年記念ユース・フォーラム「みんながもってるヒューマンライツ」が、同フォーラム実行委員会(アムネスティ・インターナショナル日本、創価学会平和委員会、反差別国際運動、ヒューマンライツ・ナウ、ヒューマン・ライツ・ウォッチ)の主催、国連広報センターの後援により東京で開催された。

憲法に世界最高水準の人権の保障を謳っている日本は、2016年10月に国連人権理事会の理事国(任期:2017年1月~2019年末)に選出されている。

ユース・フォーラムでは、アントニオ・グテーレス国連事務総長がビデオメッセージのなかで、「この70年間,世界人権宣言は、尊厳、平等そして幸福に光を照らし、暗闇に希望をもたらす世界の灯し火となってきました。」と述べて、人権宣言の意義を強調した。続いて、世界中の紛争や貧困、人権問題を写真と言葉で伝えているフォトジャーナリストの渋谷敦志氏が登壇し、世界人権宣言の絵本「みんなたいせつ」(世界人権宣言の日本語翻訳条文と自身の関連写真で構成)を使用して基調講演を行った。

渋谷氏は、「世界人権宣言は『同じ・平等(=みんないっしょ)』と、『違い・個性(=みんなそれぞれ)』という2つの価値を実現するために強力な後押しをしてきました」と指摘したうえで、「それぞれの価値観の限界を知りつつ、どちらかではなく双方を組み合わせた新たな道筋をきりひらくことが大切だと思います。」と語った。

Atsushi Shibuya Credit: Yukie Asagiri | IDN-INPS
Atsushi Shibuya Credit: Yukie Asagiri | IDN-INPS

「それは言い換えれば、『みんないっしょ』を縦の糸にして、『みんなそれぞれ』を横の糸にして、新たな価値を創造していく。私はその答えとして『みんなたいせつ』というタイトルを考えています。」と、渋谷氏は説明した。

その後のパネルディスカッションで、根本かおる国連広報センター所長は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の169のターゲットのうち、3分の1以上が青年の果たす役割に焦点を当てている点を指摘したうえで、「こうした状況を背景に、2020年から始める国連の人権教育世界プログラムの第4段階の重点対象を『青年』とすることが決まりました。」と語った。

Kaoru Nemoto Credit: Yukie Asagiri | IDN-INPS
Kaoru Nemoto Credit: Yukie Asagiri | IDN-INPS

ヒューマンライツ・ナウの伊藤和子事務局長は、人権とは、人が生きていくうえで不可欠なものであり、「自分らしく人間としての尊厳をもって、生きていく権利だと思っています。」と語った。そして人権問題を長期的な視野に立って考えるよう促した。

伊藤事務局長はまた、「短期的には物事が進んでいないと思えたとしても、長い目で見ると確実に良い方向に進んでいます。その代表例として、セクハラに対する人々の捉え方の変化や、1994年のルワンダ大虐殺を契機とした国際刑事裁判所の設立を挙げることができます。」と指摘した。

ルワンダ虐殺は、1990年に始まったルワンダ内戦中に勃発したツチ族に対する大量殺戮のことである。この殺戮は、多数派のフツ系政府の指示のもとに4月7日から7月中旬の100日間にわたって行われた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチアジア局上級プログラムオフィサーの吉岡利代氏は、「人権とは『血液』のようなもの、つまり、すべての人の体の中を流れ、生きていくうえで欠かせないもの。」と述べたうえで、世界人権宣言の今日的な意義について、「キラーロボットや気候変動といった(70年前には想定されていなかった)新たな脅威に直面している中で、世界人権宣言の大切さを改めて感じています。」と語った。

反差別国際運動(IMADR)小森恵事務局長代行は、人権とは「否定されたり踏みにじられたりしたときに初めて気付くもの」と指摘したうえで、人権を守っていくためには、「人権侵害を受けている人たちに対する『共感』と人権擁護のために一歩踏み出す『連帯』が大切です。」と語った。

IMADRは、インドで「不可触民」とみなされている「ダリット」のコミュニティーに対する支援活動を行ってきた。小森事務局長代行は、「差別に関しては、(世界人権宣言が採択されてから70年が経過した今も)依然としてたくさんの問題があります。」と指摘したうえで、「科学技術の発達には良い側面もあります。一例がインターネット技術の進展で、ダリットの人々はインターネットを通じて弁護士やパラリーガルに救いを求めるなど、自らの苦境を世界に発信できるようになりました。」と語った。

小森事務局長代行はさらに、「一方で、負の側面はインターネット空間における差別発言に見られると思います。こうしたヘイトスピーチの方が投稿されると瞬く間に広がり、人権を促進させようとする声よりも大きいと思っています。」と、語った。

SDGs Goal No. 4
SDGs Goal No. 4

アムネスティ・インターナショナル日本の中川英明事務局長は、「人権が守られていない人々の立場に自分を置き換えて想像してみることが、人権を促進するうえで重要なステップになります。」と語った。アムネスティ・インターナショナルは、世界各地で、人権を踏みにじられている人たちのために声を上げる人権擁護者を守るための活動を中心にしてきた。

掘り下げた議論が展開されたユース・フォーラムの会場では、パネル展示「変革の一歩‐人権教育の力」が催された。25枚のパネルで構成するこの展示は、人権教育および研修に関する国連宣言の採択5周年を記念して2016年に製作されたものである。

この展示は、「国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の協賛を得て、SGIがHRE2020(人権教育国際市民社会ネットワーク)、「人権教育学習NGO作業部会」、「人権教育と研修プラットフォーム9か国」との共同で開催したものだ。

展示は、オーストラリアやブルキナファソ、ペルー、ポルトガル、トルコの様々な地域において、人権教育が個人やグループの価値観や信条、態度を変革して人権を促進する前向きな取り組につながった実例を紹介している。

Photo: Youth Forum in Tokyo. Credit: Yukie Asagiri | IDN-INPS
Photo: Youth Forum in Tokyo. Credit: Yukie Asagiri | IDN-INPS

展示はまた、見る者に自身の家族やコミュニティーなど身近な環境から行動を起すよう促している。(原文へ)

INPS Japan

This article was produced as a part of the joint media project between The Non-profit International Press Syndicate Group and Soka Gakkai International in Consultative Status with ECOSOC.

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サウジアラビアの核武装の夢―米国の支援を受けて

【ニューヨークIDN=シャンタ・ロイ】

ドナルド・トランプ政権とサウジアラビア政府の蜜月は、核兵器取得というサウジアラビアの長年の夢を実現するために、直接的・間接的に米国がサウジを支援しているのではないか、との推測を生んでいる。

ニューヨーク・タイムズの11月23日の1面記事によれば、実に800億ドルにも上るとみられるサウジアラビアとの原子力協定に関する協議が秘密裏に進行していることで、こうした推測が強まっている。

この舞台の立役者は、全権力を掌握しているサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子である。元々の計画では、今後20年で16基の原子力発電所を建てる計画だったが、現在は2基にまで縮小されている。

ニューヨーク・タイムズの記事は、サウジの計画を詳細に分析し、「皇太子は原爆開発の基礎を築こうとしているのか?」と疑問を呈した。

タリク・ラウフ元国際原子力機関(IAEA) 渉外政策調整部 検証安全保障政策課課長はIDNの取材に対して、「サウジアラビアの原発に対する関心は、湾岸協力会議(GCC)がフランスとの協力で原子力の平和利用に関する研究を始めると発表した2006年にさかのぼる。」と語った。

サウジアラビアは、今後20~25年で推定費用800億ドルで2基の大規模原子炉を建設する計画を持っているとされる。

ラウフ氏によれば、2010年4月17日、アブドラ国王原子力・再生可能エネルギー都市(KA-CARE)がアブドラ・ビン・アブドゥルアズィーズ・アル・サウード国王の勅令によって設置されたという。2017年7月、サウジ国家原子力エネルギープロジェクト(SNAEP)の開始が閣議決定された。

2016年4月、サウジアラビアは、原子力を柱とするエネルギーミックスを盛り込んだ「ビジョン2030」を発表した、とラウフ氏は語った。

SNAEPは、(1)大規模原子力発電所、(2)小型モジュール原子炉、(3)ウラン・トリウム採掘や、ウラン濃縮を通じたその後の段階を含む核燃料サイクル、を基礎とする核計画の実施を呼びかけた。

核ホールディング社(NHC)がこれらの機能を担うものとされている。

ラウフ氏によれば、サウジアラビアはアルゼンチンや中国、フランス、ロシア、韓国との原子力協力協定を締結している、という。また、チェコ共和国、英国、米国とも原子力分野の連携強化に向けて議論を進めている。

Photo: Saudi National Atomic Energy Project SNAEP. Credit: KACARE
Photo: Saudi National Atomic Energy Project SNAEP. Credit: KACARE

同様に重要な疑問は、太陽光エネルギーが豊富なサウジアラビアが、なぜ原子力エネルギーを必要とするのか、ということだ。はたして、原子力エネルギー開発は、核兵器生産の隠れ蓑になるのだろうか?

ブリティッシュ・コロンビア大学公共政策・グローバル問題大学院教授であるM・V・ラマナ博士はIDNの取材に対して、「トランプ政権の行動は、安全保障や環境の持続可能性など他の観点を置き去りにして、再びお気に入りの企業の利益を優先していることを示しています。この取引は、世界で原子力が電力源として衰退しつつあることを考えると、なおさら正当化することはできません。」と語った。

ラマナ博士はまた、「太陽光と風力で効率的に電力をつくることができるサウジアラビアの自然環境を考えれば原子力開発は意味をなさない。」と指摘したうえで、「サウジアラビアは直達日射量が世界でもっとも多い国のひとつです。したがってこの国が原発建設計画を立てトランプ政権がそれを支援するのは理解しがたい。」と語った。

他方で、10月にトルコ・イスタンブールのサウジ領事館でサウジ人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が殺害されてノコギリでバラバラにされたという疑惑が持ち上がり、トランプ大統領は煮え切らない態度を続けている。

トランプ大統領は、殺害の背後にサウジ皇太子が関与していると指摘した米中央情報局(CIA)の見方を否定して、記者団に「(皇太子が事件について)知っていたかもしれないし、知らなかったかもしれない。」と語った。

トランプ大統領はまた、サウジアラビアは経済的・戦略的パートナーであり、重要な石油供給元であり、米国製兵器の大切な顧客であり、イランとの戦いにおける「偉大な同盟国」でもあると語った。

一方、ブラッド・シャーマン下院議員(民主党、カリフォルニア選出、下院外交委員会委員)は、「ノコギリを使うような信頼できない国は核兵器に関しても信頼ならない。」と率直に批判した。

M.V.-Ramana
M.V.-Ramana

「サウジアラビアは、将来の計画に関して、ウラン濃縮や使用済み核燃料の再処理を含めた完全な核燃料サイクルを開発するため、核不拡散条約(NPT)第4条の下で同国が持つ権利を阻害あるいは制限しない原子力協定(=いわゆる『123条合意』)を米国と結ぶことをめざしていると報じられています。」とラウフ博士は語った。

これは、米国がアラブ首長国連邦(UAE)と締結した原子力協定とは異なっている。同協定でUAEは、国内で濃縮・再処理活動を行わないとの法的拘束力のある約束(=いわゆる「ゴールド・スタンダード」)をしたうえで、核燃料は世界市場から入手することとされている。

「かつてバラク・オバマ政権は、サウジアラビアに対して、いわゆる『ゴールド・スタンダード』による原子力協定を結ぶよう要求していました。しかし報道によれば、トランプ政権は、濃縮・再処理を禁じない協定を結ぼうとしていると疑われています。」とラウフ氏は語った。

さらに、2005年6月16日、サウジアラビアは、NPTに従ってIAEAと保障措置協定を締結した。しかしここには、サウジアラビアが核物質と核施設を保有するまでは同国を査察下に置かないとする「少量規則」が盛り込まれている。

「保障措置協定は2009年1月13日に発効したが、今日に至るまで、IAEAはサウジアラビアで保障措置の査察を行っていません。」とラウフ氏は語った。(原文へ)

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|スーダン|パンの価格が高騰するなか、大統領の退陣を求める声が高まる

【ニューヨークIDN=リサ・ヴィヴェス】

オマル・アル・バシール大統領が30年に亘って独裁体制を布いてきたスーダンでは、生活必需品の高騰を背景に12月下旬から大統領の退陣を求めるデモが広がっている。同大統領は、ダルフール紛争に関連して、国際刑事裁判所(ICC)から人道に対する罪および戦争犯罪の容疑で逮捕状がでている。(原文へ)

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スーダン大統領訴追をめぐり問われる国際法廷の合法性

FAWA(アジア太平洋女性連盟)がマニラで創立60周年記念総会を開催

Filmed by Katsuhiro Asagiri, Multimedia Director, President of INPS Japan.
今年60周年を迎えるFAWA(アジア太平洋女性連盟)の総会が、9月26日から30日の5日間にわたって「Our Heritage- Peace, Our Challenge - Sustainable Development」をテーマにフィリピンで開催された。日本、アメリカ、グアム、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、香港、インドネシア、マレーシア、マーシャルアイランド等、の地域から代表団が参加した。INPS Japanからは浅霧理事長が尾崎行雄記念財団の石田尊昭事務局長(一冊の会理事長)の招待で参加し、ドキュメンタリーの制作を担当した。FBポスト

The Federation of Asia Pacific Women’s Association (FAWA) cerebrated its 60th Anniversary when it held the 23rd Convention in Manila, the Philippines, from September 27-30, 2018 with the theme: “Our Heritage – Peace, Our Challenge – Sustainable Development”. 

Katsuhiro Asagiri, Multimedia Director of INPS-IDN accompanied the Japanese delegation to cover this three day event at the invitation of the Secretary General of Ozaki Yukio Memorial Foundation, Takaaki Ishida, who is also President of ‘Issatsu no kai‘, a Japanese NGO. (INPS-IDN December 2018)

|世界人権宣言70周年|国際会議、人権教育の主流化を呼びかけ

【シドニーIDN=ニーナ・バンダリ】

国連の「持続可能な開発目標」の主要な目的である不平等と持続可能性の問題に対処するために人権教育と市民社会の強化への投資がもっと必要だ。―オーストラリアのシドニーで開催されていた第9回人権教育国際会議(ICHRE2018)の主要なメッセージである。

今年70周年を迎える世界人権宣言からインスピレーションを得た今年のICHRE(11月26~29日)は、平和的共存に向けた社会的連帯のツールとして人権教育を主流化し、人権を教育カリキュラムに組み込むこととその実行との間の大きなギャップを埋める努力をするよう、すべてのステークホルダーに勧告した。

国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)国際教育局長のマンツェツァ・マロペ博士は、「人々は、人権教育を超えて、その不可侵の権利を行使し、その権利によって生き、自身と他者の権利を保持するために力を与えられねばなりません。」と語った。

マロぺ博士は、「3つの中核的要素(①よいガバナンス、②良好な健康状態、③現実の問題に直結する教育)が収斂してはじめて、人々は人権文化を創出しその中で生きていくことができるのです。これら3つの要素は至高のものです。なぜなら、他の要素に働きかけて人権の実現を促進するも阻害するも、この3つの要素にかかっているからです。」と強調した。

ユネスコの1974年勧告に関する第6回実施協議(2016年)は、人権教育を実施する教師の能力を強化する努力がもっと必要だと報告している。

教師の職務の中に人権の価値とアプローチを組み込むために教師や子ども相手の仕事をしている人々にツールや訓練を提供しているエクィタス(人権教育国際センター)は、毎年、カナダ全土の50地域で10万人の若者に支援の手を差し伸べている。

エクィタスのイアン・ハミルトン代表はIDNの取材に対して、「現在、私たちの事業は6~12才の子どもと13~18才の青年を教育することに焦点を当てています。」と語った。

Speaking Rights/ Equitas
Speaking Rights/ Equitas

私たちは「『フェアプレーをしよう』というプログラムを通じて、子どもたちに人権の考え方を紹介し、いま身近で何が起っているか、平等・尊重・包摂・排除といった人権をめぐる諸価値をいかに促進するかについて批判的に考えるためのゲームや活動を行っています。」

「たとえば、子どもたちに対して、椅子取りゲームをまずは普通にやってみてから、次に協力しながらやってみるように言います。こうすることで、包摂と排除について議論する出発点が与えられるのです。」

ハミルトン代表はさらに、「こうしたツールはまた、子ども相手の仕事をしている人々をも変容させるのです。大人も子どもと一緒に同じ内容を学びますが、それによって、自分たちも力を得たような感覚になり、こうした問題に対処する能力を得たと感じるようになるのです。」

エクィタスはまた、同じような参加型アプローチを用いて、そのヴィジュアル・フォーラムであるspeakingrights.caを通じて青年たちに支援の手を差し伸べている。

2018年9月に立ち上げられた国連の人権教育世界プログラム第4段階(2020~24年)の焦点は「青年」になることが決まっている。

創価学会インタナショナル(SGI)国連事務所の事業コーディネーターで「人権教育及び学習に関するNGOワーキンググループ」の共同議長を務めているエリサ・ガッツォティ氏はIDNの取材に対して、「私たちは語り部のテクニックを駆使して若者たちに関与し、人権教育を通じていかに彼らが人生を良い方向に変え、地域の活動に参加する担い手になっていけるかについて経験を共有しています。」と語った。

「私たちは、SGIが人権教育の世界的連合体であるHRE2020や『人権教育・学習に関するNGOワーキンググループ』と協力して、人権教育および研修に関する国連宣言の採択5周年を記念して2017年に展示『変革の一歩‐人権教育の力』を開き、その関連で今回ワークショップを開催しました。展示は、ブルキナファソやペルー、ポルトガル、トルコ、オーストラリアで人権教育がいかに人生を変えたかについて実例を紹介しています。」とガッツォティ氏は付け加えた。

西シドニー大学で工学を専攻する3年生で、国連難民高等弁務官事務所グローバル青年諮問協議会議長のアラシュ・ボルドバル氏は、15才の時にイランから逃れ、マレーシアに5年間滞在した後に、2015年にオーストラリアに移住した。現在は、地域移民リソースセンターに勤め、あらたに移住してくる人々が教育を受け雇用を見つける支援を行っている。

同様に、ケニアのカクマ難民キャンプで生まれ、1997年にオーストラリアに家族とともに人道ビザで来たアパジョク・ビアール氏(23)は、非営利組織「南スーダン救援の声」の共同創設者、議長である。彼女は、シドニー・カンバーランド自治体の青年参加担当職員として、地域・全国・国際の各レベルで青年たちに影響を及ぼす決定に関して、背景にかかわらず全ての青年に発言する機会が与えられるよう、活動している。

ウエスタンシドニー大学「平等と多様性」ディレクターで会議の招集者であるセブ・オズドウスキー博士は、「これらの権利に関する知識があれば、さまざまな民族や宗教的背景をもった人々の間の関係を改善し、市民社会を育むことが可能になります。」と語った。

国連で重大な役割を与えられてきた人権教育の系譜

70th Universal declaration of Human Rights
70th Universal declaration of Human Rights

・世界人権宣言(1948年、第26条)

・世界人権会議「ウィーン宣言」(1993年)

・人権擁護者に関する国連宣言(1998年)

・国連人権教育の10年(1995~2004年)

・国連人権教育世界プログラム:第1段階(2005~09年)は初等・中等教育における人権教育、第2段階(2010~14年)は高等教育における人権教育と教師・教育者・公務員・法執行官・軍人に対する人権研修、第3段階(2015~19年)は1・2段階の課題の履行強化とメディア関連者・ジャーナリストの人権研修の促進にそれぞれ焦点をあてている。国連は2018年9月に、第4段階(2020~24年)の焦点を「若者」に据えることを決定した。

・人権教育および研修に関する国連宣言(2011年)

・国連総会は、「持続可能な開発に向けた2030アジェンダ」の質の高い教育に関する「目標4」の中に、人権教育に関する特定の目標4.7を盛り込んだ。

・人権と、暴力的過激主義の予防と対抗:人権理事会が2015年10月に決議を採択。

300を超える世界的な人権団体や市民団体、教育機関、メディア、市民が、民主主義や法の支配、社会的調和や正義を促進する役割のために人権教育を促進させるべく、セブ・オズドウスキー博士が開始したICHRE2018に参加した。

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世界人権宣言は、条約や憲章、宣言、国内法といった法的枠組みによって強化され、その世界的な言説は、ジェンダー平等や、障害者、LGBTIQ[性的マイノリティの総称]などに広がってきた。一方で、最大の課題は、人権団体や人権擁護活動家が直面している脅威の問題である。

「もしこうした声を黙らせてしまったら、市民を教育し動員する私たちの能力が後退することになり、ほとんどの人々が排除されてしまうことになってしまいます。それが一番怖いことです。」とエクィタスのハミルトン代表はIDNの取材に対して語った。

多くの国で、人権擁護の優先順位はいまだに低いままである。ダラムサラ(インド)を拠点とするNGO「チベット人権民主主義センター」のツェリン・ツォモ代表は「チベットでは中国の権威主義的な体制が、世界人権宣言をチベット語に翻訳しチベット人にそれを広めようとしている人間を処罰することで、世界人権宣言そのものを違法化しています。」と語った。

「これは、世界人権宣言を宣伝したとの理由で10人のチベット僧が収監された1989年に起こったことです。中国政府が『人権デー』の存在を認知したほんの翌年のことでした。私たちは、世界人権宣言70周年と並んで、この10人の僧の収監から30周年を振り返る行事も行っています。」

世界人権宣言は、「もっとも多く翻訳された文書」としてギネスブックにも載っている。現在、500以上の言語や方言で利用できる。

「チベットでは、人権擁護に関して言葉だけが踊っていて、実行が伴っていません。それどころか、治安部隊による犯罪だけは完全に野放しにされていて、政府の国内治安対策に要する費用は、防衛予算をはるかに超えてうなぎ上りです。結果として、人権侵害が数多く起こっています。」

「国連や人権擁護機関にとっての難題は、世界的な人権擁護の言説の枠組みを変え、市民社会による批判的な声を黙らせようとする大国による経済的・政治的圧力とどう闘うか、という点にあります。」とツォモ代表はIDNの取材に対して語った。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)東南アジア地域事務所(所在地:バンコク)のシンシア・ベリコ代表は、世界人権宣言から「人権教育に関する世界プログラム」への流れを説明して、「この数年で世界中の多くの国で人権に関するリーダーシップが低下していることは衝撃的だが、これは、1948年の世界人権宣言の採択以来、数十年かけて苦労して勝ち取られてきた歴史的成果に対する現実の脅威となっています。」と語った。

「世界人権宣言に盛り込まれた原則の継続的な実現は、人権教育なしで成し遂げることはできません。人権教育はまさに、思いやりのある世界を構築・維持するのに必要な人道性と正義の原則を備えた世界の指導者らを将来にわたって形成していくために不可欠な投資なのです。」とベリコ代表は付け加えた。

SDGs Goal No. 4
SDGs Goal No. 4

ICHRE2018宣言はまた、気候変動の緩和策と適応策について進展が不十分なことや、食料や水不足の拡大、海水面の上昇、大量移民の発生につながる国家間及び国内の紛争、大国間の新たな軍拡競争、(とりわけ女性・子どもに対する)暴力の拡大が、人権に及ぼす影響に対して懸念を示した。

「宣言は、新しい形態のコミュニケーションやメディアがもたらす機会とリスクに対する認識を深めるべきだと訴えている。それは、これらによって、児童や若者により関与することが可能になる一方で、人権侵害の脅威がオンラインの世界に広がることになるからである。」(原文へ)

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【シンガポールIDN=ナディア・アミラ・ビンテ・カムサニ】

食物廃棄の問題に取り組んでいる学生を中心としたイニシアチブ「アグリーフード」を取材した記事。アグリーフード(ugly food)とは、ただ見た目が悪いというだけで、味も栄養素もきれいな野菜や果物と変わらない。シンガポールでは、年間78万8600トン(1日当たりアフリカゾウ360頭分の重さに相当)の食糧が廃棄されている。(原文へ)

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移住労働者に「グローバルな見方」を学ぶシンガポールの学生

|インド|ムンバイ同時テロに同情、悲嘆にくれるパキスタン人

【カラチIPS=ビーナ・サルワール】

インド西部のムンバイで26日に起きた大規模な同時多発テロは、米国が対テロ戦争の前線基地としているパキスタンに様々な反響をもたらした。新聞やテレビといった主要メディアの他、パキスタン人が運営するインターネット上のチャットでは同事件の話題で持ちきりだ。 

今年9月20日、パキスタンの首都イスラマバードの米国系マリオット・ホテルで起きた自爆テロ事件は『パキスタンの9・11』と呼ばれた。一方、現時点で155人の命が奪われた今回のインドでの事件『インドの9・11』は、さらに大きな衝撃を全世界に与えている。 

このテロ事件は印パ間で5回目となる和平協議が行われている最中に起きた。従って、今後印パ両国間および国際社会に及ぼす影響は計り知れないと予測される。

  パキスタン人の専門家は印パ国境付近で頻発している暴動に対する政府の弱腰の姿勢を非難。「犯人たちが大量の武器を国内に持ち込んだこと、戦闘員によって人質事件の周到な準備が行われたことについて、インド政府の監視の未熟さが指摘される」と述べた。 

テロや暴動を起こす人間には『左派過激派』、『分離独立主義者』、『宗教過激派』といった明確な特徴がある。2006年、テロ関連の暴動でインドでは2,765人、パキスタンでは1,471人が犠牲になった。 

「帝国主義国家はこれまでインドネシアからモロッコに至るイスラム国家の独裁政権を支援し、その結果として民主主義の欠如が多くの人々を社会の進歩から取り残してしまった。これこそが今回の事件の背景にある真実だ」と、カラチで働くビジネスマン、Tahir SiddiquiさんはIPSとの取材に応じ語った。 

パキスタンのシャー・マフムード・クレシ外相はインド・パキスタンの両国はテロの犠牲者であることを強調。両国が9月に合意した『反テロメカニズム』の強化と、安全保障政策の再検討の必要性を訴えた。 

人権保護のための監視機関Human Rights Commission of Pakistan(HRCP)のIqbal Haider氏は「我々はインドの人々の苦悩や怒り、悲しみを理解し共有できる。両国は互いに非難しあうのではなく、テロリストの企みを打ち破り、武装集団の撲滅に向けて結束していかなければならない」と話した。 

インドの同時テロ事件がパキスタンに残した波紋について報告する。(原文へ) 
 
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩

|UNウィメン|女性に対する暴力という予防可能な悲劇を終わらせる

【ニューヨークIDN-INPS】

今年の「女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)」を迎えるにあたり、国連事務総長による「団結しよう。女性への暴力を終わらせるために」キャンペーンは、暴力からのサバイバー、サバイバー・アドボケートおよび女性や女児に対する暴力の予防・撤廃のために活動している人々と団結して立ち上がるよう私たちに呼びかけています。私たちの責務は、こうした人々と連帯するだけではなく、女性と女児の命と健康に有害な影響を及ぼし、また予防が可能なこの世界的な悲劇を終わらせるための解決策や手法を見つける努力を加速させることでもあります。

昨年は、女性と女児に対する様々な暴力の形態の広がりと大きさに関する意識が高まったという意味で、特別な年でした。最近では最も拡散した強力な社会運動のひとつとなった#MeTooキャンペーンを通して、この問題にスポットライトが当たりました。この問題に対する意識は、2018年のノーベル平和賞が、紛争下で行われる女性に対する暴力を終わらせるために活動する素晴らしい2人の活動家、ナディア・ムラド氏とデニ・ムクウェゲ氏に贈られたことで、さらに高まりました。

世界の女性の3分の1以上が、生涯の中で身体的または性的暴力を経験しています。さらに、女性に対する暴力に係る損失は、年間で世界のGDPの2%近く、1.5兆米ドル相当に上るとする調査もあります。

啓蒙活動に留まらず、政府、民間セクター、芸術分野、市民社会団体、学識者、そして関心のある一般市民は、この世界的な悲劇に早急に対処する新しい方法を模索しています。

「(UN Womenが管理している)女性に対する暴力撤廃のための国連信託基金」は、これまで20年間以上にわたって、政策上の約束を確実に女性と女児が利益を得られるものにするための国レベルおよび地域レベルのイニシアティブに投資し、長期的に暴力の予防に貢献してきました。

女性と女児に対する暴力をなくすための国連と欧州連合(EU)による世界的な複数年のパートナーシップである「スポットライト・イニシアティブ」の一環として、私たちは様々なパートナー団体と協力しながら、支援の範囲を広げ、レベルを高めていこうとしています。私たちは、女性に対する暴力を削減し予防するということは、社会を変革していくことだと理解しています。それは、女性と女児の健康を改善し、HIV/エイズや性感染症に罹るリスクを減少させ、経済的な生産性や教育の達成状況を改善し、そして精神疾患や薬物乱用のリスクを減らすのです。

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「スポットライト・イニシアティブ」を通して、私たちは、暴力の根本原因とその直接的な影響の両方の問題に対処するために、多くのステークホルダーを動員しています。「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に沿ったこのイニシアティブは、「誰一人取り残さない」とするその理念と完全に融合するものです。「スポットライト・イニシアティブ」はまた、既存の成功例や実証されたプログラムを元に、より速く結果を出すための新しい解決方法を取り込んでいきます。

 国連ファミリーは、パートナー団体と協力して、法的枠組みと機関を強化し、サバイバーに対するサービスを改善し、社会通念や行動に立ち向かい、より広くジェンダー格差問題に対処しながら、暴力の根本原因に取り組んでいます。

女性と女児に対する暴力を終わらせるのは、短期間で成し遂げられることではありません。私たち全員が協調し持続的な努力を行うことが必要とされます。私たちが行っているこのような努力の結果を示すことが、サバイバー、サバイバー・アドボケート、そして女性の人権擁護に取り組む活動家に対して最も貢献できることだと考えます。(原文へ)

INPS Japan

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