秋葉氏は、尾崎行雄記念財団の理事であると同時に平和市長会議(Mayors of Peace)の会長でもある。平和市長会議は、世界の都市が緊密な連携を築くことによって、核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起し、人類の共存を脅かす飢餓、貧困、難民、人権などの諸問題の解決、さらには環境保護のために努力することによって世界恒久平和の実現に寄与することを目的として設立された非政府組織(NGO)である。
This article was produced as a part of the joint media project between Inter Press Service(IPS) and Soka Gakkai International in Consultative Status with ECOSOC.
第一は、セオドア・ルーズベルト大統領時代の「すばらしい小戦争」(splendid little war)という考え方を復活させること。「ゆっくりと話し棍棒を運べば、あなたはずっと遠くへ行くだろう。」の発言で有名なルーズベルト大統領は、19世紀末に棍棒(=軍事力)を使って、弱いスペイン軍を瞬く間に撃破しキューバ、プエルトリコ、フィリピンの支配権を手に入れた。スペイン政府が和平を乞うてきた時、ジョン・ヘイ国務長官は、この「すばらしい小戦争」を称賛した。つまり米西戦争は、敵が弱く、戦争期間は短く、そして戦利品は莫大だったからだ。80年代にロナルド・レーガン大統領は軍拡を推し進めたが、軍事攻撃を仕掛けたのは、グレナダやリビアという小国であった。
Photo: Dr Martin Luther King, Jr., speaking against the Vietnam War, St. Paul Campus, the University of Minnesota in St. Paul, April 27, 1967. CC BY-SA 2.0. Wikimedia Commons
ガンジーがノーベル平和賞受賞から外された理由について、たとえ「理性のつかの間の喪失(a momentary lapse of reason)」として理解しようとしても、当時受賞候補に上ったガンジーの調査にあたった選考委員会が示した「一貫性に欠ける」諸見解を見ると、(受賞から外した理由が)他にあったか、或いはむしろ理由すらなかったのではないかと思われるのである。