1月22日には、国連環境計画(UNEP)が年次報告書「自然のための資金の現状(State of Finance for Nature)」を公表した。自然に基づく解決策(NBS)への世界の資金の流れを分析したもので、気候や自然を損なう活動への投資が、生態系の保全・再生への投資のおよそ30倍に上ると指摘した。
バサブ・セン氏(政策研究所(Institute for Policy Studies)・気候正義プロジェクト)は「米国内市場が(彼の言う)権威主義的な政府の命令によって化石燃料に支配され続けるなら、その影響は世界に及び続ける」と述べた。さらに、化石燃料の生産・輸出に依存する低所得国が移行を進めるのは、米国が資金拠出をしない姿勢を示すなかで、いっそう難しくなると指摘した。(原文へ)
米「インスティテュート・フォー・パブリック・アキュラシー(Institute for Public Accuracy)」事務局長で、RootsAction.org全国ディレクターのノーマン・ソロモン氏はIPSの取材に対して、トランプ氏の「平和委員会」は、2003年のイラク侵攻に正統性を与えようとした「有志連合」に類似する「グローバル同盟」として設計されていると語った。
Donald Trump, President of the United States of America, addresses the general debate of the General Assembly’s eightieth session in 2025. Credit: UN Photo/Evan Schneider.
同氏は、今世紀のすべての米大統領が、従来通り実際の国際法を無視し、軍産複合体の好みを外交政策に置き換えてきたと批判する。トランプ氏はその政策を、恥じることなく極端な形に押し進め、ジョージ・オーウェルのディストピア的信条「戦争は平和なり(War Is Peace)」に露骨に従いながら、建設的な国際秩序の残滓を破壊しようとしている、と述べた。
Bulletin President and CEO Alexandra Bell moves the minute hand on the Doomsday Clock. (Image by Jamie Christiani)
また、「原子力科学者会報(Bulletin of the Atomic Scientists)」は2026年1月、終末時計を「午前零時まで85秒」に進め、史上最短とした。理由として核リスクの高まりを挙げ、ウクライナなどの紛争における核使用を示唆する発言の増加にも警鐘を鳴らしている。
東西の架け橋を自任するカザフスタンにとって、この趨勢は地域の安定そのものを脅かしかねない。セミパラチンスク核実験で放射線が土地と人々を世代を超えて汚染した記憶は、いまも国家の安全保障観に強い影響を及ぼしている。トカエフが提唱する「生物学的安全保障・安全に関する国際機関(International Agency for Biological Safety and Security)」構想も、威嚇ではなく信頼醸成を優先する、こうした国際的潮流への実務的対応として理解できる。
Russian President Vladimir Putin addresses participants of the Russia-Uzbekistan Interregional Cooperation Forum in Moscow, Russia/ By Kremlin.ru, CC BY 4.0
ドナルド・トランプ米大統領は木曜日、スイス・ダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)年次総会で、新組織「平和委員会(Board of Peace)」の発足を正式に発表した。新組織は、ガザを皮切りに停戦と紛争解決を促す国際的な枠組みとして位置づけられる。ただ、式典と周辺の外交的演出は、国連の役割をめぐる根強い緊張を浮き彫りにし、複数の主要国が非公開で抱く不安も明らかにした。