Russian President Vladimir Putin addresses participants of the Russia-Uzbekistan Interregional Cooperation Forum in Moscow, Russia/ By Kremlin.ru, CC BY 4.0
また、Arms Control Associationによれば、議会の有力筋の一部には、ドナルド・トランプが掲げる「ゴールデン・ドーム」ミサイル防衛構想が、軍備管理に代わる手段になり得るとの見方があるという。同構想は実効性に乏しい一方で、軍産複合体を潤す巨額の大型事業となり、米国の財政を危機に追い込みかねない。
こうした状況を受けて、原子力科学者会報(Bulletin of the Atomic Scientists)による「行動を」との呼びかけが重なり、新STARTの上限制約を延長する必要性、さらにはそれを超えた取り組みに踏み出す重要性はいっそう高まっている。今後数日以内に参加できる行動として、次のような取り組みが挙げられる。
Joseph Gerson
Back from the Brinkによる1月29日の「議会への一斉電話行動」
Arms Control Association、Friends Committee on National Legislation、Win Without War、Nuclear Threat Initiative(NTI)などの臨時連合を支え、議会に対して新STARTの延長を強く求めること(共和党議員も含める必要がある)。その際、トランプがかつて核軍縮や配備上限の尊重を口にしながら、新START延長には何もしないという矛盾を突くべきである。
ジョセフ・ガーソン博士は、「平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン(Campaign for Peace, Disarmament and Common Security)」代表であり、「国際平和ビューロー(International Peace Bureau)」共同代表でもある。著書に『With Hiroshima Eyes: Atomic War, Nuclear Extortion and Moral Imagination』『Empire and the Bomb: How the U.S. Uses Nuclear Weapons to Dominate the World』などがある。
United Nations Secretary-General António Guterres addresses the high-level pledging event on the Central Emergency Response Fund (CERF) 2026. Credit: UN Photo/Mark Garten
北大西洋条約機構(NATO)の危機は、ドナルド・トランプ政権の破壊的な政策から始まったわけではない。トランプがグリーンランドの併合に言及したのは、国際社会での正当性が揺らいでいる米国の強硬な対外政策が、さらに極端な方向へ進んだ最新の例にすぎない。もっとも、関心の中心を欧州から他地域へ移す動きは、歴代政権にも見られた。バラク・オバマ政権の「アジア重視(Pivot to Asia)」や、ジョージ・W・ブッシュ政権のイラク戦争をめぐるNATO内の対立は、そうした亀裂を示している。こうしたシグナルは欧州にも確かに届いていた。だがこの数十年、米国依存から脱するための有効な措置を取ろうとする本気で取り組む姿勢と足並みは、欧州側で十分に醸成されなかった。
Donald Trump, President of the United States of America, addresses the general debate of the General Assembly’s eightieth session in 2025. Credit: UN Photo/Evan Schneider.