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「世界と議会」2019年春号(第582号)

特集:尾崎行雄生誕160周年記念

「憲政の父・尾崎行雄生誕160周年の集い」
◇主催者挨拶/大島理森、高村正彦
◇メッセージ/安倍晋三、枝野幸男、鈴木健一
◇講演「全米桜祭りへの参加と日米交流」/土井孝子
◇特別寄稿「尾崎生誕160周年の集いに参加して」/ジョン・S・コールドウェル

特別論文
 議員立法充実化による議会政治復権の新提言/片山玲里

■INPS JAPAN
 混迷の度が深まるアフリカ東部・「アフリカの角」地域

■連載『尾崎行雄伝』
 第十二章 松隈内閣

■「咢堂ブックオブザイヤー2018」選考結果

1961年創刊の「世界と議会では、国の内外を問わず、政治、経済、社会、教育などの問題を取り上げ、特に議会政治の在り方や、
日本と世界の将来像に鋭く迫ります。また、海外からの意見や有権者・政治家の声なども掲載しています。
最新号およびバックナンバーのお求めについては財団事務局までお問い合わせください。

|ボツワナ|若き大臣が女性と女児への扉を開く

【ハボローネIDN=バボキ・カヤウェ】

アフリカ北部のボツワナの最年少大臣ボゴロ・ケネウェンド投資通商産業大臣(32歳)に焦点をあてた記事。青年向けリーダーシッププログラムに参加してミシェル・オバマ大統領夫人(当時)に対面、大学院卒業後ガーナで経験を積み汎アフリカ主義に共鳴、帰国後、昨年誕生したマシシ政権により投資通商大臣に任命された。また、アントニオ・グテーレス国連事務総長が昨年7月に設置した「デジタル協力に関するハイレベル・パネル」のメンバーも務めている。(原文へ)

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新型コロナで消費者の購買行動のデジタル化が加速していることが明らかに

文民政府を求めるスーダン市民の意思は固い

【ニューヨークIDN=リサ・ヴィヴェス】

軍主導の暫定政権に民主化を要求し続けるスーダンの民衆に焦点を当てた記事。30年間に亘ってスーダンに君臨してきたバシール大統領は食糧・燃料不足とバンの高騰を背景に昨年より国内に広がった大規模な抗議活動を受け、4月11日、ついに国防軍によって身柄を拘束された。暫定政府は2年以内の民主化を約束しているが、公約の履行を疑問視する民衆が抗議活動を継続している。(原文へ)

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混迷の度が深まるアフリカ東部・「アフリカの角」地域

アンゴラ、ロシア製武器の製造を計画

【モスクワIDN=ケスター・ケン・クロメガー】

多くのアフリカ諸国が、開発援助よりも、利益の上がるビジネスや投資、貿易を求めている。アフリカ中南部にあるアンゴラが、国家ビジネスの多様化の一環として、ロシア製軍装備品購入から、本格的な国内製造へと移行する計画を発表した。マーケットとして想定するのは、南部アフリカ、さらにはアフリカ全土だ。しかしこれは、平和と公正を求める「持続可能な開発目標」の第16目標の実現を阻害することになる。

ジョージワシントン大学エリオット国際関係大学院のデイビッド・シン教授は、「仮にアンゴラがロシア製武器の主要な生産・販売国になると、いずれはアンゴラ国外の南部アフリカ開発共同体(SADC、構成16カ国)諸国に武器が拡散する恐れがある。」と警告している。

SDGs Goal No. 16
SDGs Goal No. 16

シン教授は、「どの国が製造した兵器であっても、アフリカの紛争地帯に流れる可能性があります。たとえば、中国やロシア、西側諸国で生産された武器が、ダルフールやコンゴ東部、ソマリアで使用されたことを示す証拠書類が多数存在します。」「中には、アフリカ諸国が(他国の)反政府武装集団に武器を移転したケースもありますし、その他多くの兵器が国際武器市場で購入されてきました。」と語った。シン教授は駐エチオピア米大使(1996~99)、駐ブルキナファソ米大使(1987~90)を務めた経験がある。

シン教授はさらに、「南アフリカ共和国が、最も高い武器生産能力を持っており、エジプトがそれに続きます。スーダンは、軍需産業の構築に関して中国やイランの支援を得てきました。またナイジェリアにも、武器を生産する能力があります。その意味において、(武器工場を建設するという)アンゴラの計画は、ロシアに支援されているという点を除けば、こうした国々と大差はありません。」と指摘したうえで、「アンゴラが武器輸出を進めるためにはアンゴラ議会の承認を必要とし、SADCやアフリカ連合(54カ国)、国連安保理もこの問題に高い関心を持つことを期待している。」と語った。

2月29日、国連安保理は、国際協力とパートナーシップの強化を通じて、さらには、アフリカ連合が主導する平和維持活動への強力な支持を通じて、アフリカにおける紛争終結という目標に向けたステップを示した決議を採択した。

国連安保理は、終日続いた討議の冒頭で決議2457(2019)を全会一致で採択するとともに、「2020年までに銃声を止める」キャンペーンを通じてアフリカ大陸における紛争の停止に取り組むアフリカ連合の決意を歓迎し、その目標に安保理としても貢献する用意があることを表明した。

Photo: Security Council meeting on Maintenance of international peace and security, Nuclear non-proliferation and nuclear disarmament. Credit: UN Photo/Loey Felipe
Photo: Security Council meeting on Maintenance of international peace and security, Nuclear non-proliferation and nuclear disarmament. Credit: UN Photo/Loey Felipe

この決議の重要性は、戦争に巻き込まれているか、あるいは、戦後の紛争あるいは緊張状態にあるアフリカ諸国が15もあるという事実に現れている。アフリカ西部では、コートジボワール、ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネ、トーゴがそうであり、東部ではエリトリア、エチオピア、ソマリア、スーダン、ウガンダがそうである。

Photo: President Lourenço of Angola with President Putin of Russia. Credit: en.kremlin.ru
Photo: President Lourenço of Angola with President Putin of Russia. Credit: en.kremlin.ru

アンゴラのジョアン・ロウレンソ大統領は、4月2日から5日にかけて4日間のモスクワ公式訪問の際にイタール=タス通信が行った独占インタビューで、ロシア製兵器の製造計画について明らかにした。ロウレンソ大統領は、アンゴラはロシア製兵器の主要な購入国のひとつであるが、購入するだけではなく製造したいと述べたのである。

「ロシアとの軍事・技術協力は、今後も継続され、深化していくことだろう。ロシア製装備・技術の購入者という現在の立場から、ロシア製兵器の工場をわが国の国内に建設する製造者の立場へと移行していきたい。」とロウレンソ大統領はイタール=タス通信に語った。

ロウレンソ大統領のロシア訪問はアンゴラ大統領としては初めてのものであったが、1978年から82年までモスクワの軍事政治アカデミーで学んだ経験があり、同市についてはよく知っている。

ロシアは長年にわたり、「軍事・技術協力」をアフリカに対する外交政策の重要な一環とみなしてきた。アンゴラのサルビアーノ・デ・ヘスス・セケイラ国防相によると、ロシアは今年、アンゴラに対してすでに6機の戦闘機「SU-30K」を引き渡しており、5月末までにさらに2機を引き渡し予定だという。

セケイラ国防相はさらに、アンゴラはロシアの対空防衛システム「S-400」に関心を持っているが財政的な問題から協議は始まっていないとしながらも、「アンゴラ軍は伝統的にロシア製兵器の扱いに慣れています。そのため、両国間の軍事協力は永続するだろう。」と語った。

Photo: President Lourenço of Angola with President Putin of Russia. Credit: en.kremlin.ru
Photo: President Lourenço of Angola with President Putin of Russia. Credit: en.kremlin.ru

国防省ウェブサイトにある報告書によれば、ロシアはアンゴラに対して、ロシア製兵器の交換部品、軽兵器、弾薬、戦車、砲弾、多目的ヘリなど25億米ドル相当の武器と防衛装備品を供給することになっている。

「アンゴラ:ロシアとアンゴラ―戦略的パートナーシップの再生」と題された南アフリカ国際問題研究所(SAIIA)の研究報告書では、著者のアナ・クリスティーナ・アルベス氏、アレクサンドラ・アルカンゲルスカヤ氏、ウラジミール・シュービン氏が、「防衛はロシア・アンゴラ間協力のもっとも堅固な側面である。これまで、ロシアがアンゴラにとって最重要の戦略的軍事パートナーである。」と述べている。

SAIIAの「グローバル大国とアフリカプログラム」のアナ・クリスティーナ・アルベス主任研究員は、「防衛装備品は疑いなく、ロシアの対アフリカ貿易の中でも最大かつもっとも利益を生む部分です。残念ながら二国間貿易の公的なデータは存在しませんが、もしそれらも含めることになると、二国間貿易の総量はもっと大きなものになると考えられます。これはおそらく、ロシアの対アフリカ関係の最も強力な側面ですが、武器取引という性格ゆえに、軍関係者以外では実情が知られておらず、実態を把握するのは困難です。」と語った。

ロシア科学アカデミー南部アフリカ研究センターのセンター長であるアンドレイ・トカレフ氏がロシアの金融日刊紙『コメルサント』に語ったところによれば、軍事・技術協力は二国間関係の優先的な領域であり、そのルーツは旧ソ連が1960年代にアンゴラ人ゲリラ部隊に対して武器を供給したことに遡るという。

「しかし、1994年に隣国の南アフリカ共和国でアパルトヘイト体制が崩壊し、2002年にアンゴラ内戦が終結したことから、アンゴラには潜在敵がいなくなり、武器供給の必要性が激減した。アンゴラの指導層は近年、同国をアフリカ諸国に対する旧ソ連製装備品の修理基地と位置づけようとしている。その点では、南アフリカも同様の構想を持っている。武器を購入し、同時に製造もするという今回の提案は南アフリカを出し抜こうとする戦略だとの見方も否定できないが、アンゴラの地元産業は自ら武器を製造する用意が十分にあるとはいえない。」とトカレフ氏は説明した。

The National Assembly building in Luanda, Angola, was built by a Portuguese company in 2013 at a cost of US$185 million./ By David Stanley from Nanaimo, Canada - National Assembly Building, CC BY 2.0" width="300
The National Assembly building in Luanda, Angola, was built by a Portuguese company in 2013 at a cost of US$185 million./ By David Stanley from Nanaimo, Canada – National Assembly Building, CC BY 2.0″ width=”300

外交の専門家らも懸念を示している。「チャタムハウス」でアフリカ・プログラムの責任者を務めるアレックス・バインス教授は電子メールでの取材に応じ、ロシアのアフリカ諸国との軍事・技術的協力について意見を述べた。バインズ教授は、2016年に英連邦オブザーバーグループの一員としてガーナに派遣されたことがあり、モザンビークやアンゴラでも国連の選挙監視員を務めた経験がある。

バインズ教授はロンドンから電子メールでこう回答を寄せた。「長年にわたり、アンゴラのロシアとの軍事的連携は緊密なものであり、シンポルテックス社[Simportex、アンゴラの政府系企業]を通じた調達の主たる部分はロシアからのものです。今年ロシアが戦闘機『SU-30K』6機を引き渡し、(アンゴラが)ロシアの対空システム『S-400』への関心を示していることから、こうした現状は続くだろう。新たな動きは、アンゴラにおいて防衛装備品を製造するためのロシアとの連携が進みつつあることです。ロシアはアフリカにいくつかの修理施設を持っています…しかしアンゴラとの提携が実現すれば、大きな展開となるだろう。」

バインズ教授はさらに、国連査察官など、自身がアンゴラで経験したことを振り返って、「アンゴラの武器に関しては、盗難のリスクが重大な問題なのではなく、むしろ最大の懸念は、倉庫から独立のブローカーに古い兵器が売却され、それが制裁対象の主体に転売されることです。」と指摘した。

シン教授は電子メールでのインタビューで、アンゴラが戦闘機「SU30-K」を購入したことを念頭に、アンゴラがなぜそれほど高性能な戦闘機を必要とするのか、潜在的な敵はどの国なのだろうか、と疑問を呈した。(原文へ)

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This article was produced as a part of the joint media project between The Non-profit International Press Syndicate Group and Soka Gakkai International in Consultative Status with ECOSOC.

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|アイスランド|カラフトシシャモの減少、海水温上昇が指摘される

【レイキャビクIDN=ロワナ・ヴィール】

カラフトシシャモの調査を5回にわたって行ったアイスランドの海洋・淡水研究所(IMFRI)は、地球温暖化がカラフトシシャモ減少の原因であるとして、2019年に関しては漁獲割り当てを勧告しないことを決めた。

同研究所のトルスタイン・シグルドソン遠洋部長は、「カラフトシシャモは冷水魚であり、1~3度の海水温を好みます。」と指摘したうえで、「今世紀初めごろからアイスランド北方海域における海水温の上昇に伴い、カラフトシシャモの分布に変化が生じ始めました。アイスランドの北海岸や西部フィヨルド沖に代わって、グリーンランドの東海岸沖でもっぱら見つかるようになりました。」と語った。

Map of Iceland
Map of Iceland

「1990年代末から起こっている環境の変化のせいにするのは容易なことです。考えられることは、環境の変化がカラフトシシャモの繁殖にマイナスの影響を及ぼし、その結果近年の漁獲量が、1980年代から90年代と比べて大幅に下回る事態になった可能性があります。」とシグルドソン遠洋部長は説明した。

この20年ほど「アイスランド周辺の海水温はかなり上昇してきました。」とIMFRIのオラフル・S・アストールソン博士は語った。アストールソン博士は、気候変動がアイスランドに及ぼす影響に関する包括的な研究の一環として、海洋生態系に関する章をとりまとめた責任者である。

アストールソン博士は、「確かに、2015年以降、海水温はわずかに下降しています。しかし、2000年以前のレベルよりは依然として高い」と指摘したうえで、「アイスランド周辺などの表層の海水温は、年によって、また長期的にも変動があります。現在の海水温の下降が1年限りのものなのか、それとも、より寒い時期の到来を意味するのかは、わかりません。」と語った。

カラフトシシャモは大群で移動するが、見つけるのが困難なことがある。にもかかわらず、2009~11年と2014年を例外として、この小さな遠洋魚は、タラに続いて収入をもたらす輸出品として重要な地位を占めてきた。ロビイスト集団「アイスランドの漁民たち」のエコノミストであるフレドリック・トール・ギュナールソン氏は、アイスランド統計局による数値を用いながら、海産物輸出による収入のうち、カラフトシシャモは常時6~12%を占めてきたと語った。

フィヤルザビッグズ市は、アイスランドの2018年のカラフトシシャモの水揚げ・加工の47%を占めた。さまざまな規模の7つの村々を構成する村のうち、もっとも重要な漁村は、ネスカウプスタドゥール、エスキフィヨルドゥール、ファスクルヅフィヨルドゥールの3村である。これらの村にはそれぞれ、カラフトシシャモを凍結したり、加工したり油をとったり、寿司の飾りとして使われる「まさご」として知られる黄色の魚卵を取り除いたりする会社が少なくとも1つはある。

これらの村々では、1月から3月にかけた生活はカラフトシシャモが中心となり、従業員は24時間体制で働く。しかし、海水温上昇が及ぼす影響としてカラフトシシャモの不足という事態は、フィヤルダビグド市の将来に暗い影を落としている。「2019年のフィヤルダビグドの賃金収入は前年と比べて5%減、額にして12億5000万アイスランドクローナ(940万ユーロ)まで落ち込むでしょう。」と同市雇用開発局のヴァルゲール・イージール・インゴルフソン氏は語った。

「漁業部門の従業員の賃金は、カラフトシシャモのシーズンが変動したことにより、前年比で13%減。輸出が地域にもたらす収入の減少は100億アイスランドクローナ(7億5130万ユーロ)。また、地元の漁業に直接関係のある企業の売上高は、6億アイスランドクローナ(450万ユーロ)にまで減少するだろう。」

Stöðvarfjörður in Ostisland./  Christian Bickel - Vlastito djelo, CC BY-SA 2.0 de
Stöðvarfjörður in Ostisland./ Christian Bickel – Vlastito djelo, CC BY-SA 2.0 de

さらに、「不況はフィヤルザビッグズ市の他の産業にも波及し」、やがて、企業や住民の投資やメンテナンス、その他のサービス購入に対する姿勢や、不動産市場にも影響を及ぼすことになるだろう。「市と港湾当局の2019年度の収入は、昨年度と比べて2.6億アイスランドクローナ(195万ユーロ)減ることになろう。」とインゴルフソン氏は語った。

「つまり、現在提案されている市のさまざまな開発プロジェクトは、予算不足のために延期を余儀なくされるだろう。」とインゴルフソン氏は指摘した。

問題は、今年だけに留まらないであろう。シグルドソン氏は、アイスランド沖で産卵する他の魚と異なり、カラフトシシャモは産卵直後に死ぬと指摘する。「カラフトシシャモの9割が3才の時に、1割が4才の時に産卵する。つまり、産卵時期にあるカラフトシシャモの大部分が、わずか1年の間に集中していることになる。ある年齢集団の産卵や孵化の規模がある年に小さくなると、3年後に孵化する集団が小さくなる。近年もそうした例が出てきており、資源の減少につながっている。」

シグルドソン氏は、今世紀に入ってから、シシャモ資源の状態がよかったことはほぼなく、漁獲量にそれが現れていると語る。「この5年間の漁獲高平均の30万トンは、1980年から2000年にかけての3分の1以下に過ぎない。1996年には最大で160万トンが獲れていた。」

また、アイスランド周辺ではこのところ海洋の酸性化が進んでおり、それが海の動物相に影響を及ぼしていることが考えられるという。エビのような甲殻類への影響に関して、先述の気候変動研究で海洋の酸性化に関する章を担当したアイスランド大学のヨン・オルフソン名誉教授は、「いや、その点に関してはほとんど研究がなされていません。甲殻、あるいは、炭化カルシウムを作る海洋生物に一般的な影響はあるかもしれませんが、個々の種に関しては言及していないのです。」と語った。

SDGs Goal No. 14
SDGs Goal No. 14

IMFRIのノルウェー・ロブスターに関する専門家ヨナス・ヨナソン氏は、資源量は2016年から2割減少していると推定され、「2005年以降、加入尾数は減っている」と語った。この傾向が反転しない限り「今後数年でノルウェー・ロブスターの資源量はさらに減ることになる。」加入尾数とは、5才のロブスターの数を指す。なぜなら、この年齢のロブスターがもっとも多く捕獲されるからだ。

しかし、これに関する海水酸性化の影響については、「ノルウェー・ロブスターの減少が、海洋の酸性化と直接結びつくとは考えていません。」とヨナソン氏は語った。

オラフソン氏と同じく、ヨナソン氏はこの領域に関する知見の少なさを指摘して、「将来的に酸性化が進むと、海洋生物の生理にどのような影響があるのかについては、ほとんど知られていません。この部分に関しては、ようやく研究が緒に就いたばかりであるというのが現実でしょう。」と語った。(原文へ)

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最新の報告書が地球を脅かす「ホットハウス(温室化)」現象について警告

中央アジアに浸透する水タバコ(フーカ―)

【ナルンIDN= ミレナ・メルニコヴァ】

中央アジアのキルギスから、若者の間で近年流行している水タバコ(Hookah)を楽しむ文化と健康への影響について取材した記事。(INPSと中央アジア大学の共同メディアプロジェクト)(原文へ)

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|バチカン会議|世界の諸宗教にSDGsへの協力求める

【ベルリン/バチカンINPS Japan/IDN=ラメシュ・ジャウラ】

自分たちに唯一できることは道義と国際公法における原則の問題を解明することだけだと述べて、バチカンが国際連盟からの加盟要請を1923年に拒否して以来、多くの月日が流れた。

その後バチカンが国際連合の常任オブザーバー国家になったのは、実に41年後の1964年4月6日のことである。それ以来、4人のローマ教皇(1965年にパウロ6世、1979年と1995年にヨハネ・パウロ2世、2008年にベネディクト16世〈当時名誉教皇〉、2015年にフランシスコ)が国連総会で演説を行ってきた。

いずれの教皇も国連に最大の賛辞を贈ってきた。それは歴代教皇が、国連は、歴史の中の今の時点で、人類が距離や国境、そしてあらゆる自然の限界を乗り越えて権限を行使する技術的能力を備えた、法的・政治的に最も適切な機関と見なしてきたからだ。

フランシスコ教皇はまた、国連創設70周年にあたる2015年の総会(9月25日)ですべての加盟国が全会一致で採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の重要性を強調した。

同アジェンダは、現在および将来にわたる人間と地球の平和と繁栄のための共通の青写真を示したものだ。その中心は、17項目に及ぶ持続可能な開発目標(SDGs)であり、世界的なパートナーシップを通じて、先進国も途上国も含めたすべての国々が行動するよう緊急に呼びかけたものである。

2030アジェンダの採択から3年半、ローマ教皇庁の人間開発のための部署と諸宗教対話評議会は、「宗教と持続可能な開発目標(SDGs)に関する国際会議:地球と貧者の叫びに耳を傾ける」を3日間(3月7日~9日)にわたって開催した。

参加者は、SDGsの実行に関わっているさまざまな宗教を代表する人々、外交官、国際組織の幹部、国際開発分野の学者や研究者らであった。

Hirotsugu Terasaki/ SGI
Hirotsugu Terasaki/ SGI

仏教団体である創価学会インタナショナル(SGI、本部・東京)の寺崎広嗣平和運動総局長は、信仰を基盤とした団体(FBO)・市民社会組織の一員として参加していた。寺崎氏は、SDGsに関して宗教間の会議が行われたことは「大変有意義なことです。」と振り返った。

「SDGsが示す誰も置き去りにしないとの精神で、個人の尊厳を認め合う対話の重要性を私はまず強調したい。」と寺崎氏はIDNの取材に対して語った。

寺崎氏はさらに、「現実に起こっている課題の本質を認識・共有することから行動は具体化されます。私たち宗教者は、市民社会の一員としての重要な役割を果たしていくべきであると思います。」と語った。

レバノンの「スンニ・サイーダ法廷」のムハンマド・アブ・ザイード議長は、この会議にはSDGsの究極的な目標である地球を守るために「対話するだけではなく、行動計画を策定するために」さまざまな異なる信仰を持つ人々が集った、と語った。

「この地球を守るという共通の目標に向けた宗教間パートナーシップこそが会議の肝であり、私たちが成しうる最も重要なことです。」

ザイード師は、この会議が宗教間の対立を解消する一助となるかどうかという問いに対して、「ええ。対立の解消にきっと役立つことでしょう。しかし、会議だけでは十分ではありません。有言実行を積み重ねていかねばなりません。私たちは(地球を守るための)旅を共に歩みながら、それぞれの教えと理論をもっと実践的なものに変える行動計画を持つ必要があります。」と語った。

インドの学者・環境活動家で、食料主権の主唱者であり、アルテルモンディアリスム(もう一つの世界主義)に関する著作もあるヴァンダナ・シヴァ氏は、今回の会議で「ヒンドゥー教徒の観点」について発言したが、IDNの取材に対して、「ヒンドゥー教とキリスト教の深い精神的な観点には大きな違いはありません。両者とも、使っている言葉は違えど、被造物の保全(Integrity of Creation)について論じています。」と語った。

「(ヒンドゥー教では)ウパニシャッドのなかで『貪欲を避けよ』と説きます。一方、イエス・キリストは金貸しのところに行ってテーブルをひっくり返しました。つまり、基本的な原則は共通しているのです。ヴェーダとウパニシャッドは世界最古のスピリチュアルな文献であり、人類が地球上で生命を維持していくための生き方を示しています。したがって、主な違いは、アブラハムの伝統は約2000年であるのに対して、私たちのそれは1万年であるということだけです。つまり、前の時代を生きた女性たちは常に賢明だったということです。」

最もよく知られたアブラハムの宗教は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教であり、すべて一神教である。これらの宗教はまた、民衆は神に祈りをささげ信仰すべきであると信じている。一神教的な諸宗教の中で、アブラハムの宗教が世界で最も多くの信者を獲得している。

ヴェーダのひとつであるウパニシャッドは、サンスクリット語で記された文書であり、ヒンドゥー教の中心的な哲学的概念・観念が含まれている。仏教やジャイナ教といった伝統的な宗教と共通する部分もある

マイケル・モラー国連事務次長(国連欧州本部長)は、今回の会議は、自身が「これまでに参加した会議」の中で、「SDGsの履行とパートナーシップに関する最も重要な会議のひとつだ」と評価し、「楽観的な意識と目的感覚を新たにして」帰国の途につくと語った。

Photo: Michael Møller, UNOG Acting Director-General, Palais des Nations, Geneva. Monday 11 November 2013 Credit: UN Photo
Photo: Michael Møller, UNOG Acting Director-General, Palais des Nations, Geneva. Monday 11 November 2013 Credit: UN Photo

それ以前にモラー事務次長は、全体会の参加者に対して、「ジュネーブからローマへの途上、国連と宗教との関係について考えていました。…国連は、世俗的な組織ではありますが、その設立時から世界の主要な宗教と手を携えてきました。」と語った。

「人類の希望の光として、偉大なる宗教と同じく国連も、より良い世界―すなわち、寛容で平和な世界、貧しい家庭に生まれようが裕福な家庭に生まれようが、あるいは、男性に生まれようが女性に生まれようが、そうした出自とは関係なく皆が希望を持って生きることのできる世界―を目指す普遍的な希望の下に人々を結びつけています。」

「国連は、強者のためだけではなく弱者や、虐げられ脆弱な立場にある人々のために創設されました。国連は、持続可能な開発目標の中核をなす大願であり明確な目的でもある『誰も置き去りにしない』世界を実現するために創設されたのです。」とモラー事務次長は語った。

またモラー事務次長は「ダグ・ハマーショルド国連事務総長」の言葉を引用して、「国連は、必然的に、すべての宗教から中立な立場に位置します。しかし、国連は信仰の手段でもあるのです。つまり国連は、世界の偉大なる宗教を、分断ではなく、結びつけるものによって、触発される機関なのです。」と語った。

モラー事務次長はさらにつづけて「それは今日の国連も同じです。私たちは行動の核心部分において、慈愛に満ち、寛容で、汝の隣人を愛すという普遍的な価値を扱っているのです。」「こうした教えに関して、どの宗教も独占を主張することはできません。こうした価値観は人間の精神に根差したもので、国際人権法に体現されています。これらは、国連憲章を活性化させ、持続可能な開発のための2030アジェンダの本質を包含しています。」と語った。

ガーナ出身でローマ教皇庁人間開発のための部署の長官を務めるピーター・タークソン枢機卿は、IDNの取材に対して、「この会議は(SDGs達成に向けた)気運を高め、新たにグローバルな結束を図っていくために、この共同の『旅』に協力し合って踏み出そうという考え方に基づいています。」と語った。

タークソン枢機卿は「宗教は変化に向けた目的を設定し、それを鼓舞するものです。」と指摘したうえで、「持続可能な開発を生み出そうとするならば、ライフスタイルのあり方にも、モノの生産や流通、消費、廃棄のやり方にも、急激な変化が必要です。そうした変化を引き起こすには深い動機付けが必要ですが、開発を技術的な用語に絡めて語るだけでは、それは生み出せません。」と語った。

「人生を変えるような力強いストーリーの中で、宗教に関する物語は抜きんでています。そうした物語は、世代から世代へと語り継がれ、世界中で数多くの民衆やコミュニティーの心を捉えてきました。宗教は、私たちが今日必要とする変革に向けたインセンティブを実際に与えることができるのです。」

3月7日の会議の開会挨拶で、タークソン枢機卿は、持続可能な将来に必要なエネルギーを提供してくれる人々が3種類あります(①若者②先住民③信仰心を持った人々)と指摘した。

International Conference on Religions and Sustainable Development Goals (SDGs) Credit: Katsuhiro Asagiri, IDN | INPS
International Conference on Religions and Sustainable Development Goals (SDGs) Credit: Katsuhiro Asagiri, IDN | INPS

ローマ教皇庁の人間開発のための部署は2017年11月10・11両日にも「核兵器なき世界と統合的な軍縮」をテーマとした会議を開催し、宗教指導者や市民社会の代表、諸政府、国際機関関係者、著名な学者、ノーベル平和賞受賞者、学生代表らが参加した。(原文へ)PDF

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第6回世界伝統宗教指導者会議:「多様性の中の調和」を謳う

Interview with Cardinal Peter K A Turkson on Religions and SDGs/ Filmed by Katsuhiro Asagiri
Filmed by Katsuhiro Asagiri, Multimedia Director, President of INPS Japan.

|ガンビア|新政権の下、報道の自由が復活

【ニューヨーク/バンジュルIDN=リサ・ヴィヴェス】

西アフリカのガンビア情勢:2年前に20年に亘ったヤヒヤ・ジャメ独裁政権が終焉して以来、報道の自由が回復しつつあるガンビアの状況を報じた記事。ジャメ政権下ではジャーナリストは誘拐・拷問・殺害の対象となっていた。(原文へ)

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|国際報道の自由デー|政府に狙われるジャーナリストとネチズン

|ガンビア|前大統領は約10億ドルを略奪した

【ニューヨークIDN=リサ・ヴィヴェス】

2017年の大統領選挙に敗れたのち隣国の赤道ギニアに亡命したヤヒヤ・ジャメ前大統領が不正に取得したとされる莫大な国家資産(推定約10億ドル)の内容と関与した欧米の銀行、ビジネスマンらの存在について報じた記事。(原文へ)

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