核軍縮は、これらの問題を解決する一つの方法である。しかし、たとえ核兵器保有9カ国すべてが核兵器を放棄することに同意したとしても(今のところそのような気配はまったくないが)、核軍縮を実施するには長い年月を要する。核兵器が廃絶されるまでの間も、武力衝突が大量の犠牲者を出す核戦争へとエスカレートするという大惨事を防ぐために何らかの核抑止を維持する必要が出てくるだろう。法的責任の問題がより大きく注目されれば、核兵器保有国の間で自制と抑止が強化され、TPNWの擁護派からも批判派からも評価が得られるはずである(これらの問題について詳しくは、Journal for Peace and Nuclear Disarmament(「平和と核軍縮」)に掲載された筆者の論文を参照されたい)。
ジョージ・パーコビッチは、ワシントンDCのカーネギー国際平和基金でケン・オリビエおよびアンジェラ・ノメリーニ寄付講座教授および研究担当副所長である。彼は、Abolishing Nuclear Weapons: A Debate (2009)の共同編集者であり、直近では “Toward Accountable Nuclear Deterrents: How Much is Too Much?” という論文を執筆した。
オーストラリアはTPNWの交渉に参加せず、連邦議会でこの問題を論じる努力を避け続けている。たとえば2020年11月、緑の党および労働党の連邦議会議員提出の動議を否決した。オーストラリア外務省が運営するウェブサイトには、TPNWに対するオーストラリア政府の見解を示す一段落の文章が掲載されている。このパラグラフは、簡潔でありながらも虚偽にまみれており、そのすべてがICANの新たな刊行物『For the record…』において反論されている。
Official portrait of Vice President Joe Biden in his West Wing Office at the White House, Jan. 10, 2013. (Official White House Photo by David Lienemann).
This article was produced as a part of the joint media project between The Non-profit International Press Syndicate Group and Soka Gakkai International in Consultative Status with ECOSOC.
This article was produced as a part of the joint media project between The Non-profit International Press Syndicate Group and Soka Gakkai International in Consultative Status with ECOSOC.